☆エロ屋さんの戯言☆

長年エロ屋に関わっている自分の日常のあれこれや戯言を綴っています☆

MRI体験記

以前書いた「入院のおもひでぽろぽろ」の続編的に小分けにして書こうと思います体験記。

 
 
その後ダイビングローリングセントーンをするほど元気になりました。
とおおおおううぅ!!
















そんなこんなのとある日、再び大学病院にお世話になる事になった。
大学病院は昔と違い紹介状がなければ、基本的には診てもらう事が難しい場所になった。
高度な医術や設備で緊急性がある患者や重篤な患者を診る為に効率化している。
そんな場所に踏み入れるのは、決して良い事とは言い切れないのだが、ポジティブに考えれば診てもらえるだけ有り難く、中に入ることすらなかなかない機会なわけで(ないに越した事はないのだが)せっかくだから有り難く色々と書き物にしようではないかというのが私のハラだ。
病気=必ずしもネガティブではないというのがこのシリーズのテーマなので、読んでくれる人に新しい発見があったり、またはご自身の経験と照らし合わせて楽しんで読んで貰えたら有難い。
手術や入院体験記の続編は別の機会に書くとして、今回はMRIに焦点を当てて綴ります。


*撮影可能な場所やTPOは考えておりますが、いつも通りチャラけてます
*私の日記はいつもリアルタイムではありません
*場所分かっちゃってもご愛嬌、すまん


より詳しい病巢の場所を特定しましょうということになり、CTに続きMRI検査をすることになった。
ちなみにCTとレントゲンの違いもこの度初めて知った。レントゲンは一方方向からのX線を用いて一瞬で撮影する。CTもX線を用いるが360度当て続ける為、1ミリ単位で輪切りにした画像や骨の3D画像なども確認できる。その分浴びるX線量は多くなってしまう、とのこと。しかし人体に悪影響はないと言われている。
 

そしてなんとなく知っていたけどMRIってなんだ?
日本語表記では磁気共鳴画像法。
強い磁石と電磁波を使ってトンネル状の機械の中で体の様々な断面画像を取るという凄い文明医療機器。
ちなみにMRI被爆はしない。強い磁気は浴びる。
これによりCT撮影が難しいとされる脳や頸椎、あらゆる病巣や他の臓器への転移の有無や治療の効果などなどを確認できるMRI、すごいね。
所要時間は取る種類の画像にもよって様々。
決して痛いや苦しいなどの検査ではないが、以前から「閉所だから怖い」や「じっとしているのが苦手」などネガティブな噂を聞いていたので、敢えて詳しい事は調べないで挑む事にした(その結果予期せぬ事が起きる)


今回は以前と違う病院にお世話になった。
2箇所の病院を紹介して貰ったが、退院後も比較的通い易いことと某カフェが入っている事が決め手だった。それには理由がある。お祝いに貰ったこの某カフェのギフト券を持っていたからだ。
私は期限までに必ず元気になって有り難く使わせて頂くことも目標の一つにした。
 
 
院内だからか拡大鏡付き。壁に貼ってあったメニュー表。あまり行った事がないので練習が必要そうだ。

 

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こんな感じで己の情報と紹介状を提出↓
紹介状がないと初診料や選定療養費など高額な医療費が掛かる。患者は封を開けてはならない。んがしかし外科宛の時点で手術は避けられないと察して丸腰になる。

 

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こちらは外来再診用の自動受付機。お〜。

 

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ちなみにお会計も自動受付なので以前よりかなりスピーディ。

 

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入院中の検査や治療などの予定は前もって予定表を渡される。ここでは当日の時間に看護師が必ずしも教えてくれたり同行してくれる訳ではないので、これを見て自ら行動するのだ。
最初は勝手が分からず「行く前にナースコールして行きますって確認したら良いのか?勝手に行って良いのか?」とアワアワした。分からない事だらけだった。
想像以上に慌ただしい現場なので、朝の検温の時にその日の不明点は聞いておいた方が良い事を覚えた。

このような連絡票を貰う。こちらを持ってGO。
何時にどこに向かうのかが書いてある。
この時絶賛迷子中。通りすがりの看護師に泣きつく。
 
 
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エスカレーターが長くてすっ転び注意なのだ。







そしてこの日はMRI検査。
のはずなのだが、はてはて何時だったっけか?
え!?これなななな何時!??

 

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かんごししゃ〜ん!この病院時空がおかしいですー!!私はナースステーションで泣きついた。




どうやらこの病院では99時は11時らしい。
さて、時間も判明した所で気を取り直してGO。
広い病院なのでいとも簡単に迷子になる。
このように分かりやすく色分けしてくれているのでとても助かる。

 

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ここで私は電源を切ります。ピロン♪



超方向音痴の私はやはり迷子になり、なぜか小児科の外来の待合室に着いてしまった。後になんとか到着。
MRI検査室前にある自動受付機にバーコードをかざして中に入ると、何人かの患者さんが順番を待っていた。
技師さんから注意事項について説明を受ける。
ペースメーカーだけではなく、磁気に反応するもの全般身に付けている人は火傷の可能性がある。
とはよく聞いていたが、化粧品やマニキュアやカラーコンタクトも金属が含まれている可能性があるので取らなければならないとのこと。ほほぅ(ちなみに入院中は衛生面上や顔色などを診てもらう為に化粧などはもちろん一切禁止)
最近の刺青やタトューは磁性質を含まないものがほとんどの為、火傷の心配はないらしい。
その昔、あちらの世界バリバリの手彫りの刺青が入った人が言っていたのだが、そもそも一般社会と遮断する決意表明の意味もある為、銭湯に入れないのも当然で、MRI検査できない云々も当然として生きていくものだとか言っていた。へぇー。
そうそう、ブラジャーもホックの金具やワイヤーが入っているので、入院中はスポーツブラがとても便利。貞操帯を付けている人は事前に鍵主に許しを乞おう。ちんちんが逝くぞ。

技師さんは私の量産型の地味顔を見ての事か「刺青入ってないですよね」と言ってすぐに○をつけた。いやいやいや、背中にガッツリ龍が昇ってるかもしれませんやん、昔の恋人とデコルテにバタフライお揃いで入れてるかもしれませんやん(全く入っていません)


「浅井さん、お入り下さい」
名前を呼ばれて検査室に入った。いよいよMRIが目の前に登場である。私は特に閉所恐怖症ではないが、窓がない部屋には不安を感じるタチなので、そういう意味ではビビる。
大学病院は若い医師や技師、看護師が多く見られる。大勢の研修医や看護師に囲まれて検査をしたり治療をする事もあるのでちょいと落ち着かないが、未来の医療の為にはきっと欠かせない。自分も関わっているのかしら?と気持ちを高めて乗り越えるべし。と自分に言い聞かせた。
今回の技師さんはツーブロックのマッシュヘアーにパーマの、おそらくイケメンというヒト科のオスなのだと思う(私は一般的な外見上のイケメンが人より認識できない、皆同じに見えてしまう)
MRIに横になり、拘束バンドで腰と足を固定され、仕舞いには顎クイで位置を固定された。目元に何やらを被され、仕上げにヘッドフォン。
考え様に寄っては、これ凄い事されている。
 
 

これか?



しかし私の「性と対極なものほど性を感じる」は今回は全く発動しなかった。やっぱり病院ですから。
「耐えられなくなったら押して下さい」と言ってブザーを渡された。え?なんか怖いやん。



いよいよMRI開始である。
私はMRIとは筒形の機器の中を行ったり来たりするシンプルなものだと思っていたが違った。
「大きな音が出ます」とヘッドフォンからアナウンスが流れた。
え?!音!?マジですか?!不覚!!調査不足だった!!

私は音に対して変な気質を持っており、普段からノイズキャンセル用の耳栓を持ち歩いている。電車の中や1人で過ごす家の中でも度々使用している。
子供の頃はイヤーマフをしており、時計のカチカチ音が苦手で家中の時計の電池を抜いて怒られたりしていた。なので急に不安いっぱいになり心の中で「ぱおんぱおん!!」と叫んだのだが……。
結果、これが思ったよりも平気だった。
私と同じ気質の人が皆そうだとは限らないし、普段は気にならない人が耐えられん!という事もあると思うので、参考までに私の自己分析を聞いて頂きたい。

おそらくその必要性と意味と時間などが前もって分かっている場合はさほど気にならない。
必要性がない状況下で鳴る音や配慮のないマナー違反に対してとは、同じ「音」でも感じ方が違うのではないかと思う。そう言えば私は木魚を叩く音や、赤子の鳴き声や雨が降る音をうるさく感じた事はない。
なのでそう思って受けるだけでも大分ラクだ。
とは言えなかなかの大音量であるし、決して愉快ではない。音量には結構びっくりした。
どのような音なのかは調べたら出てくるとは思うが、私は心の揺らぎを誤魔化す為にこの音の裏リズムを取ってみたり、何の音っぽいのか想像力を働かせる事にした。医学が発展したら聞けなくなる音なのかもしれない、と記憶に残す事に尽くした。
もし未経験で貴方に有事の時が訪れたら、この事を思い出して「なるほど」と思ってくれたら有難い。

音の種類にはいくつかあり、どうやら撮っている画像の種類によって異なるようであった。

ケース1
隣のお家の人が壁に穴開けてこちらに向かって来そうな音。もう少し楽しむならディズニーシー(15年ぐらい行っていないから記憶が曖昧だが)のセンターオブジアースのエレベーターみたいなやつに乗ってるの時の音。なんかカンカンカンカンみたいな。
 
 
こういう奴がドリルか金槌を用いて凄い勢いで迫ってくる。

 

*写真は削除

 
 


ケースその2
基本的にグルグルした攻撃。自然発生的な竜巻風のグルグルではなくて科学的。
ワールドヒーローズのブロッケンのハリケーンアームが近くで放たれている。







*ブロッケン
92〜95年に制作された格闘ゲームに出てくるドイツのサイボーグ軍人。31歳設定。ジョジョシュトロハイムキン肉マンのブロッケンマンに似ている。
なんかこの人にはエロイズムを感じる。サイボーグだから性欲がないだろうし無機質な感じが逆にエロい。
の、はずなのに恋に落ちて心臓がガッシャンガッシャン鳴ってしまう君をからかいたい。




こちらはシュトロハイム



ブロッケンマン。ナチスのマークが付いているので放送できない場合もあるとかなんとか。




みんな似てるしなんだかエロい。




ケースその3
私はこれが一番苦手だった。壊れた換気扇か室外機の様な音。非日常的ではなく日常的っぽいから苦手だったのかしら。泊まったビジネスホテルの冷蔵庫の音が気になって電源抜こうかな、みたいな音でもある。


ケースその4
再びブロッケン登場。でも技主がちょっと違うかも。
インベーダーゲームに出てくるたまごっちで育てたみたいなあの敵(名前が分からん)が同じ技放ったらみたいな感じかも。

これこれ。









もう基本的にMRIはブロッケンだと思って良いと思う。




ちなみにアナウンスで「次の音は2分続きます」など所要時間を教えてくれるのが安心の要素でもあった。
なので己の体内時計試しに時間を数えてみたりしてみた。当たったら100万円!と勝手に賞金も設定してみた。これがなかなかピッタリに測れない。


ケースその5
これなんなんや番外編か?ぴっちゅゆ♪ぴっちゅゆ♪ぴっちゅゆ♪ってゆるキャラみたいなのがずっと言ってるよ。どんどん増えていくみたいで怖いよ。
こういうのがギュウギュウに行進している。




(後に知りましたが冷却音とのこと)



大音量で色々聞いていたら最後の方は残音と色々ミックスされて訳わかんなくなる。
20年ほど前に韓国で観たNANTAを思い出した。

*結婚式場でごった返すキッチンを舞台にした、キッチン用品を楽器にして演奏するエンターテイメント。韓国ではとても有名な舞台。観客を巻き込んで盛り上げていくので客観視したら急に冷める。というノリがポスターでも伝わる。








金属音がなくなりNANTAの要素が消えて肉体的になり、マッスルミュージカルになる(一度も観た事ないので本当にイメージです)私は一体どこでこれを知ったのかすら分からない。

テーマは「筋肉で音楽を奏でる」






ぬぬ…ぬぬぅ…。
ぱおおおぉんんんんん!!!
なんだかもう訳わかんなくなってきたぞ…。
ブロッケンがNANTAやって脱いで筋肉で奏でてぴちゅゆ♪ぴちゅゆ♪ってどんどん増えていって…ぬあああああああ!!
だが我が大学病院の医療機器は世界一ィィィ!!
できんことはないイイィーーーー!!





「お疲れ様でしたー」
声を掛けて貰い無事終了した。
私は眼鏡を掛けて力なく検査室を出ていった。
予期せぬ音には驚いたが、その程度で体を刻まなくても中身を画像で診断できるなんて本当に凄い技術だと実感した。
思ったよりも歴史はまだ浅く実用化されたのは1980年代。100万人当たりの保有台数は日本は世界でトップ。最先端技術が必ずしも良いとは限らないけど、保険医療で苦痛もなく病気が発見できるなんて私はこの時代に生まれてとてもラッキーだと思う。

私はこの度病名が付く事にネガティブな考えはあまりなかった。明らかな症状があっても、世の中には原因不明で治療法も分からない名もない病が山ほどある。いや、山よりあるかもしれない。
病名と治療法が確立されているなら、そうでないより幸運だ。
何事もそうだが今自分の心身に起きていることについて、医学的や心理的なメカニズムを知れるだけでもラクになれる事はたくさんある。

そして結果今こうして無事に駄文を書いているのだから、それは何より有難い事だ。




MRI検査を受ける時にたくさんの患者さんとすれ違った。迷子になって紛れ込んでしまった小児科ではたくさんの子供達ともすれ違った。特に小児心療内科にはたくさんの子供達がいた。僅か数年しか生きていないうちに…と私は鼻水を啜った。
入院中の患者さんも外来の患者さんも年齢は様々だ。
特に外来の患者さんは一見健康的に見えるが、きっと大きな不安を抱えてここにいる。
例えばショッピングモールを歩いている人と皆変わらない。でも皆一人一人に様々な病状や心身の不調があり、元気な人なんて1人もいない。
でも一般社会では人知れず自分の役割に徹して、卒なく熟している人が大半だと思う。それが俗に言う「大人」だから。
時には「お元気そうで何よりです」「お変わりなく良かったです」なんて声を掛けられ、その言葉に複雑な心境を抱えながら。
もちろんそれは誰も悪くない悪気のない大人の良きご挨拶のひとつ。

でもここからは私と貴方がこの先会った時のお約束。私は貴方の心身を知らずしてそんな言葉は掛けないから、どうか安心して欲しい。
ショッピングモールにも様々な心身の不調を抱えた人はたくさんいるが、風俗店もそれは変わらない。

それでも「大人」の姿で心の籠ったご配慮と愛情をお披露目してくれた人達を私は知っているから、そんな人達が元気でいてくれたら良いなと微力ながら願っている。







まきまい


 
 
 
 

次回は某風俗情報媒体に寄せられた質問に答えてみよう♪です。
ここでは商業用に書く必要がないので、正直に色々書こうと思います。
 
お題はこちら。
 

「お題:これはやめてっていうものがあったら教えてください!に回答♪」

 
来週中に更新できたら良いなの気持ちはあります。