☆エロ屋さんの戯言☆

長年エロ屋に関わっている自分の日常のあれこれや戯言を綴っています☆

ちんちんの健康を考える⭐︎前編

あまり表沙汰にはならぬ社会問題が世の中にはたくさんあると思うのです。きっとポルノ中毒と膣内射精障害もそうであろう。
私としては「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」での特集を熱望しています。
更には小学生から必修科目にすべきものだと思っています。
随分と前から本当に痛感していたのですが、これについて書くのはためらっていました。
なぜなら私達エロ屋も、ポルノ中毒や射精障害を助長させている原因のひとつだという思いも否めないからです。エロ屋の本来の役割はそうではなかったはずなのにどないしよ。
なのでこれについて書いたら何やらが矛盾してしまうと思っていました。
しかしもう言うとる場合ではないのでパンドラの箱でも開けてみようかしらと思います。
初めにご了承頂きたいのですが、これは1人のエロ屋が経験を通して思った事や学んだ事です。
専門的に見たり人様から見たら間違っている事もあると思います。
あくまで1人のエロ屋さんの戯言だと思ってお付き合い下さいませ。
それでは「池上真紀真依の膣内射精障害とポルノ中毒スペシャル」のはじまりです。
絶対楽天ブログではエラーになるだろな。はてなブログにあげるのが今からわかるぞ。

⭐︎だいたいの内容、順番バラバラよ⭐︎
射精障害やポルノ中毒について
原因やメカニズムや改善方法
その他諸々エロ屋の1人としての正直な気持ちや厳しい事も書いたりと、おそらくこんな感じになると思います。


⭐︎そもそもポルノ中毒ってなんぞや?
インターネットなどによるアダルト視聴依存に陥り、それにより様々な悪影響が出る怖いやつ。

⭐︎そもそも膣内射精障害ってなんぞや?
オナニーでは射精できるのに、膣内では射精できない現象。射精障害の一種。

⭐︎んで射精障害ってなんぞや?
大きく分けて
早漏→挿入後1分以内と定義されている
逆行性→膀胱へ精液が逆流してしまう
神経性→脊髄損傷などが原因
心因性→精神面や気持ちが影響
そして膣内射精障害。

一言で膣内射精障害と言っても様々な要因がありますが、今回は間違ったオナニーの仕方が原因に絞って書きます。
とある泌尿器科を受診された患者さんのデータです。
これはあくまで自覚している患者さんが受診したデータです。その上で膣内射精障害は推定270万人とも言われていますが、そんなものではございません。もっともっとです。

 


ちなみに男性の不妊理由第1位となっています。
精子に問題がなくても膣内で射精ができないため受精に至らないのです。

 

⭐︎原因⭐︎


強い握力、あらゆる手技、アダルトグッズなどなど膣の圧や感触とは異なり過ぎるものになれるのは危険です。そして風俗などによる刺激の強すぎるプレイも。
それらはあくまでも非現実を楽しむ別物なんや。
間違ったオナニーの仕方を癖付けてしまうと、膣内どころがそれ以外の方法で射精できなくなります。使う筋肉や脳の回路が間違って癖付きます。
決まりきったやり方でないとイケない、自分以外ではイケない事が当たり前になります。
別に良いかもしれんが、性のコミニュケーションが取れなくなる可能性もありますし、満足度も低下します。相手に原因があると考える人もいますが大半は自分に原因があります。
誰に迷惑を掛けているわけではないと捉えるには事が大きいと思う時が来るかもしれません。
相手に大きな精神的負担を掛ける事もあるでしょう。


しかしエロ屋としてそれだけを書いて終わりにしてはいけないと思っています。
現実的な厳しい事を書くよりも、治したい人や予防したい人を良い方向に導く事が大切です。
詳しくは後編に書きます。




続いてポルノ中毒について。
何冊かの本を読んで私になりにまとめた事を書きます。
インターネットが身近になった昨今、これは非常に問題視されています。
脳には「報酬系」という神経系がありそこから快楽物質であるドーパミンやアドレナリンが放出されます。
そして「報酬系」は喜びや期待に関連する神経回路であり、食と性にも大きく影響しています。
性と食は人類が存続する為には反復しなければない為、快楽を覚えさせる必要があるのです。
正しい行程を踏んだり心地よい程度に放出されるととても良いのですが、枯渇し易く依存性も高い。
例えば勉強をがんばって合格したり、欲しい物の為に働いて手に入れた時などなどに報酬系から快楽物質が分泌されますが、この行程をぶっ飛ばしてダイレクトに刺激するものが世の中には溢れています。



人類の歴史に比べて化学の歴史は微々たるもの。
脳の構造は現代の科学の発展に対応するほど進んでいないので、アルコール、砂糖などの糖分、化学調味料、薬物、ゲーム、ポルノの刺激も素早く快楽を覚えてしまい、本人の意思とは関係なく依存させてしまいます。
怖いのは「慣れ」が生じるこです。もっと刺激的なものを!とキリがない。もっとエロくてヤバいの見たいぜ!となります。
「慣れ」が進むと普通の性どころか普通の生活にすら支障をきたすようになってしまいます。正しくホルモンが分泌されなくなり、当たり前の幸せすら感じられなくなってしまうのです。
無気力、無感情、はたまた鬱病を発症したり感情のコントロールもできなくなったり。これは覚醒剤のメカニズムと一緒です。
精神科で受診しても親身になってくれる先生ではない限り、対処治療と処方箋を出して終わりにすることでしょう。薬剤大国NIPPON。
となると子供の頃から過度に報酬系を刺激するものばかりに触れさせる事はどんなに恐ろしいことか。

上記の通りこの報酬系は「期待」に行動している時も活性化されます。そしてこの行動にも当然依存性と慣れが生じます。
例えばSNSの反応が気になって開く行為。反応に「期待」している時に分泌されている快楽物質は薬物同様かそれ以上の影響力とも言われています。
その行動に日常が支配されている人が多いのは現代の病でしょう。別名「21世紀のアヘン」と表現している学者さんもいます。
ギャンブル依存性の人はまさにこの「期待」に行動している依存から抜け出せなくなっている状態です。
ポルノ依存もギャンブルも薬物もこの異常から抜け出すのは本当に苦しく大変な事だと思います。
そして風俗店で過剰サービスを「期待」する事が遊び方になっている人も、同じ現象が起きていると個人的には思うのです。
その体験をするとその記憶と期待から抜け出せなくなるのだと思います。
もちろん「そんな事もあったな」で終わる人もいますが。でもおそらく相手の人間性よりも「過剰サービスしてくれた人、してくれた記憶」の印象の方が残りやすいのではないでしょうか。
性とは安直で刺激しやすいです。少し意味が異なりますが、前回書いたブログで「性的な印象を与えた者はそれ以外の事で理解してもらう事が難しい」というのはこの辺りの脳の構造も影響しているのではないかと思います。


スマホやアダルトサイト、SNSや匿名掲示板や課金ゲームetc…
開発者の天才達は人類に悪影響が出ることは最初から知っていて世に生み出しています。
彼らは「自分の孫にはスマホは与えたくない」と言っていますから。ではなぜそんなことするかって搾取しやすいメカニズムを利用しない手はないからでありましょう。
人類の健康など考えず搾取だけを目的とするものは世界中に溢れています。
これが私が過剰サービスを嫌う理由のひとつです。
お客様の脳にそのような経験を残す事は、本当に良い接客なのでしょうか。
もちろんルール違反であり、マナー良く遊んでくれるお客様が損をしない為にやらないが大前提です。そして自分がしたくない、自分の気持ちを大切にしたいから。
その接客を繰り返してしまったら、多くのお客様は正規サービスでは物足りなさを感じてしまう脳に変換されるのではないかと思うのです。
お店や女性側は一見お客様の為に過剰サービスで喜ばせているようでも、それを受けた脳内では決して本人の為にならない現象が起きています。
その場限りの快楽を求める脳は、長い目でみたら幸せにはなれません。そして悲しい事に正規サービスを提供している人が「物足りない」と思われる事もあるでしょう。
お互いの思いやりが分かり合えない脳にする事はとても簡単です。
私は風俗とは単に快楽の為にある職種だとは捉えていません。



エロ屋さんは個人事業主でありそれぞれ自由です。
私は誰がどんなプレイをしていても一切口を出しません。出すべきではありません。
組織に属している以上は人それぞれでは済まされない部分は多々ありますが、お互いを尊重し合うべきだと考えています。
ただ今回は脳のメカニズムを考えた時の対策を書かなければと思ったので、自分なりに調べたり現場で感じていた事や経験して学んだ事を書かせて頂きます。
そんな私の接客が嫌いな人も否定的な人もたくさんいらっしゃいますし、現場でクレームを頂いた事も多々あります。ですので参考までにお付き合い下さいませ。


これを食い止められのは女性側である。です。
なぜなら時に男性はチンパンジーなのです。
決して悪口ではないのですがでもチンパンジーなのです。いや、ごめんなさい。バカにしているのではないのですよ。そもそもチンパンジーがバカだとは思っていないですし。
これは自分の心がエロ業界で潰れない為、男性を理解する為に私なりに勉強した事です。
人様を理解する為には、感情だけではなくて医学や心理学など理論的に学ぶ事で解決する事もたくさんあると思います。
ちなみに私を選んで下さったお客様にはそういった事(チンパンジー現象)は感じられませんでした。私はとても大切にして頂きました。

で、さっきからチンパンジーってなんぞや?
男性は性的興奮を得ると目的の為ならチンパンジーと同じ判断能力になってしまうと医学的に判明しています。なので勃起している時は、ある意味チンパンジーなのです。とある実験でも性的な写真を見た途端に男性の脳はチンパンジーと同じIQになるというデータがあります。具体的には20秒先の未来しか考えられなくなるとのこと。
ちなみに性だけに限らず恋愛でも起こりうる現象なので女性でもあり得ると思いますし「恋は盲目」とは上手く表現されていますね。

とある知人は「目的を達成するまでは絶対に風俗を辞めない!子供も産まない!」と豪語していましたが避妊しないで妊娠して中絶をしたと聞いた時、私は密かに「あぁチンパンジー同士の交尾をしたのか」と思っていました。
人間に戻ったら何十年先の未来まで考えられるようになった為、産まない選択をしたのだと思います。
私は「ゴム装着率100%」と言うと驚かれるのですが、当たり前田のクラッカーです。SEX中に勢い余って中出して子供と自分の人生を見失うほど愚かな女ではないのだ。



あたり前田のクラッカー。
大阪に本社を置く前田製菓のお菓子。
ルヴァンでパーティをするのは東日本人、前田でパーティをするのは西日本人。プレミアムクラッカーでパーティをするのは加山雄三。諸説あります。




逆に言えばこのチンパンジー現象は人類の存続の為には必要な現象なのでしょうね。
これを踏まえている為か私は興奮時の相手の事は信じられないのです。好きとか言われても「今IQが下がっているから言えるんだろうな」と冷静に分析してしまう人間になってしまいました。酔っ払いも同様。
醒めた後に口説いてくれよ、チンパンジー君よ。
でもセックス中に褒めてくれないのはイヤや!!チンパンジーでも何でも良いから褒めてよ!!
なんやねん。


このチンパンジー論を学んでから接客中も色々と合点がいくようになり助かりました。
ぐぎぎ…チンパンジーだからお尻触ってきて信頼関係のもと「手当てるだけなら良いよ」と言うと「イク為にお尻さわっても良い」と変換してしまうし、何事も性的快楽が得られる都合良い方に変換してしまうのだ。
お店のお約束を聞いている時は人間なので理解できても興奮したらチンパンジーなのでもうわけわからんちんで忘れてしまう。なので怒られるとか恥をかくとかサービスの質が下がるかもとかも考えずに「ウキー!ウホ!アイアムチンパンジー!!オラ射精したいー」ってなるからそんなの分からないのよ!忘れてしまうのよーっっ!!
仕方あるまい、うん仕方あるまい。

だからこそ女性側が人間脳を保って制御しなければならないのです。あくまで理性を無くしたフリを提供し、仕事中に理性をセーブできなくなるなんてことはあかんのです。無理矢理でもない限り、過剰サービスを食い止めるのは女性の役割だと私は思うのです。
それが上記の脳のメカニズムの抑制に繋がるのだと思うのです。
過剰サービスはお客様の為にはならない。
与えられたルールの中で慣れないホルモンが分泌されるメカニズムに着目する。それを刺激する接客がお互いが幸せになれる方法だというのが私の持論です。あくまで私のです。
ちなみにどこからが過剰サービスと捉えるかをあまりにもガチガチにするという事ではないです。


近年のエロ屋(AVや風俗などの総称)は更なる快楽や技術を追い求めるレベルが非常に高いです。
学べるコンテンツも多いですし、何より意欲的な人や趣味である人も増え向上欲が素晴らしいです。
容姿も接客レベルも本当に高い人で溢れています。
ヘルプで現場に行くと己の不甲斐なさに圧倒されてしまいますし、戦力にならない事も度々あります。
もう人類の快楽は来るところまで来てしまいましたね。もっとおいしいものをもっと気持ち良いものを、もっと外見が優れた人を…って。
もう人類の「報酬系」はバグっているよ。
愛と脳科学と化学のバランスが壊れてしまっているのよ。
先人達が良かれと思ってやってきた事が行く末どうなってしまうのかと不安な世の中です。
そんな搾取社会にちんちんをダメにされてはならないのです!正しいオナニーと適切なアダルトとの付き合い方で良いちんちんを育てるのだ!!



後編へ続きます(*´∀`*)



ちんちん目の前にして「待て」の姿勢。見たい猛者だけ見ていけコノヤロー!




*私のSNSはフェイクが多々あります。



まきまい












つぼみさんへ

約3年前にブログ「落書き」でAV女優のつぼみさんが好きだという内容をいつか書きたいと書きました。
書かないまま時が過ぎてしまったのですが、先月末で活動を終了されたのを機に思いの丈を書くことにしました。


年齢を重ねてますますナチュラルで素敵なつぼみさん。


「プロフェッショナルエンターテイナーの女性の名を3人挙げようの会」があったら松浦亜弥さん、ブル中野さん、つぼみさんの名を挙げたい。
あやまんjapanも素晴らしい!


1000本以上の作品に出演しているつぼみさん。
しかしながら正直なところ、私が知っている作品は数える程度です。
私はオナクラという業種に長く身を置いていました。
お客様の大半はアダルトDVDを観ているので、意識して観ていなくても自然と視界や耳に情報が入ってきます。いつの間にやらある程度詳しくなっていき、長い間DVD棚の整理の手伝いをしているうちに自然と女優さんとジャンルも覚えていきました。
私がAVを知っているのはこの程度の事なので、つぼみさんの作品内容について詳しくは語れません。
正直なところAVはプライベートでは極力観たくないという思いがあります。
関係者の方々がプライドを持ってやっている仕事だという事は百も承知なのですが、私はAVを観ると勝手にセンチメンタルになってしまうのです。
そんな私が彼女の何を知り想い好きだと言っているのか、御本人もファンの方々も甚だ疑問だと思います。
その事がそれだけ信憑性のある事だと認められるかは分かりません。



某店。とりあえずジャンル分けしてメモを挟む作業。意外とこれが難しい。例えば「騎乗位」はされているのか?させているのか?で「痴女」か否かなど。なぜか横になる写真。



パッケージ見過ぎて無になり徘徊し始める。

 

 


私達エロ屋のしている事は、自身を知ってもらう事においてこれ以上のインパクトは与えられない「呪い」の行いかもしれません。性とは最終地点です。
先に脱ぎ性的な印象を与えてしまった者がそれ以上の印象を与える事は、生物学上非常に困難です。
あんなにも聡明な紗倉まなさんでさえ、世間の反応に悩まされていたと思います。しかし彼女はその「呪い」を解いた素晴らしい女性です。
そしてその「呪い」を解いた最も有名な女性は、亡くなられた飯島愛さんではないでしょうか。
テレビ業界に限って言えば、その壁を超えたエロ屋さんは未だに存在していません。そしてこれからも現れないのではないでしょうか。



20年以上前に書かれた飯島愛さんの自伝。
勇ましく激しい半生を悲壮感なくストレートに書かれた文章が魅力的です。





私という立場の人間も人間性や読解して貰いたい事を伝えるよりも、性的な内容が求められる人間であることは承知しています。
そして性とは安直で最も伝わり易い。頼りやすい。
もちろんこのことは決して悲観的には捉えてはいません。私が大切にしてきた歴史の上で起きていることですから。
そしてその壁を超えた間柄が存在する事も知っている私にとっては、取るに足らない事です。
私に尊厳を与え一緒に物事を深く考え興味を持ってくれる人がいると思える事は、この仕事を経験しているからこそ分かる喜びでもあります。
さらには私に会った事も見た事もない人が、エロ屋である事を知りながらも評価して頂けるならそれは大変な喜びです。



つぼみさん。
貴女のように性産業に長く就きながらもいわば呪われない人は、きっと稀なのだと思います。
つぼみさんは人間の本能である生物学上の原理を超えてしまった女性だと、私はずっと思っています。
貴女の作品を大して知らない人間が、ずっとずっと魅了され続けています。
私はつぼみさんと疑似体験をする事も、性の対象としてお世話になった事すらないのですが、そんなファンがいる事をつぼみさんが嬉しく思ってくれたら本望です。
作品こそしっかりと目を通すことはありませんでしたが、それ以外のつぼみさんが発信する多くの事を長年拝見させて頂きました。
そして…こんな事言って良いのかしら…怒られるかしら。
私はつぼみさんに共感する事も多々ありました。
女性は共感を求める生き物であると言いますが、共感できる事があれば例えそれが成し遂げられない事でも、それだけで強くなった気がしてしまうものなのですね。
私はあのつぼみさんと同じ事を思えたのだから間違えていないと何度も根拠のない自信を与えて貰いました。大きく違うのはその思想をつぼみさんは体現をされているところです。



私がつぼみさんを知ったのは10年以上前、AV業界で働くスタッフから話を伺ったのが最初でした。
とにかくどの関係者にも評判が素晴らしいのです。
すでにトップ女優であったのに、楽屋の隅っこや時には階段にポツンと座り、他の人とは極力コミュニケーションを取らない。インタビューでも「特定の親しい人はいない」と言うつぼみさん。
そして当然のように平然とプロフェッショナル。
ゆるりとした独特の落ち着いた自然体の雰囲気。若さと美を競う業界では珍しいぐらいにナチュラルで魅力的な人柄と容姿。
気難しい業界でトップ女優でありながら、一切のブレがないつぼみさんにたくさんの関係者が魅了されている評判は、何の面識のない私の所まで届いていました。
群れないつぼみさん。それはこの業界で働く為に必要な事を熟知してでの事なのか人柄からなのかは御本人のみ知る所ですが、つぼみさんの魅力を一言で表すとしたら「孤高」に尽きます。
そしてこの魅力、バッグボーンがとてつもなく強い。
とんでもなく強い。

孤高とはそれだけの事ではなくて。
生き残りを掛けた戦いが繰り広げられる業界で戦いませんの姿勢を持ち、ハードな内容を熟しながらも信念は辞めたくなるような事はしない。
周りの価値観が貴女の仕業をどう捉えようと、貴女は自分をとても大切にされているのだと思います。
ジャンル分けされる業界の中でそのどこにも属さず、またそのどれでもある魅力。
ロリであり痴女でありM女であり人妻。それは「つぼみ」という唯一無二の魅力があるからだと思うのです。
適切な表現なのかはわかりませんが、ジャンルに助けられる枠に収まる人ではなく、ジャンルに頼らなくても存在感と自己プロデュースが遥かにそれを超えてしまう。

入れ替わりが激しい業界で、年齢や流行に影響される事なく最後まで間違いなくトップ女優でありながらも、ずっとずっと御本人からそれを思わせるような素振りはありませんでした。
16年以上のキャリアを感じさせない「素人感」は、キャリアがある者だけが敢えてできる偉業であると私は捉えています。
AV女優さんの発信内容の中で、最もアダルト要素がなく常にナチュラルな緩さが嫌みなく自然体で、それでいてプロ意識を感じさせてしまうのだから凄まじいです。
アダルト要素を求められる世界以外でも、ありとあらゆる場面で惹きつける魅力は間に合わせで作られるものではありません。
そして何よりも、一度脱いだ人間が失うと言われているものがつぼみさんにはないように思えます。
つぼみさんの作品を好きな方も私のような人間も、この魅力に惹きつけられている事は共通しているのではないでしょうか。

その魅力を強くしているものに、自我を見せない事が大きく影響しているように私は感じます。
それはAV女優として、画面の向こう側に届ける役割を熟知しているからではないかと思うのです。
その軸をブレさせる事はしない。
つぼみさんは自分の支柱を絶対に見せない。
ナチュラルに曝け出しているようで、見せているようで絶対に見せない。
個を発信できるようになった今の世で、この取捨選択ができる人はとても強くプロフェッショナルな人に限るのでないかと思います。
作品を表として、つぼみさんとしての人柄を裏とするなら分かりやすいところ「作品とのギャップが良い」と表現されるのではないかと思うのですが、私は「表裏一体」と表現したいです。
つぼみさんの裏表に性質の差は感じられないのです。一貫性があり正に表裏一体なのです。



初めて知った日から最後までつぼみさんは、私の中でたおやかかつ強い変わらない女性でした。
先日無事に活動を終了されたとのブログを拝見してとても温かい気持ちになりました。
温かい気持ち…?なんでしょう、つぼみさんの活動終了時の私の気持ち、月並みの言葉。しかし私は何を書いたら良いのか分からないのです。
ここまで書いておいて引退された今、何やらよくわからないのです。
ほんの少しでもその場に留まる事はこの世にない事を知っているつぼみさんに「これからもファンです」とか「ずっと大好きです」なんて言葉は、それがどれだけ真実であっても、見込みのない不確かな未来だと思われてしまうのではないかと不安なのです。
つぼみさんがプライドを持って自分を愛した活動の終わりに、一体何を伝えたら良いのか私は何を思っているのか分からないのです。

ほんの少しでも性産業という共通点を頼りにつぼみさんを想える事があるならただひとつです。
つぼみさんが納得できる最高の状態で活動が終了されている事を願うばかり。
突然の引退発表と気掛かりな文面に、貴女の理想の最後を妨げているものが何もない事を願うだけです。
それだけは絶対にあってはならないのです。
どうかつぼみさんがずっと思い描いていた理想が叶えられていますように。
それだけをただ願うばかりの私なのです。
そしてそしてこの先少しでも寂しくありませんように。つぼみさんを大切にしてくれる人がいつもそばにいてくれる事を願っています。
どうか幸せな人生を送って下さいね。
つぼみさんが存在させた頼もしく穏やでプロフェッショナルな世界観に浸った、エロ屋の1人から愛を込めてお送りいたしました。
つぼみさん、長い間素敵な時間をありがとうございました。




まきまい








次回は膣内射精障害は国際問題なのよ、マジでどうするよ、です。
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エロくないのにエロい言葉

こんにちは。
異世界に行ってSEXしていたら春になっていました。
時空が違いました。最近体質が変わったようで奥まで入れられるより、浅く入れられる方がイキ易いということが判明しました。
中イキする私ですが、中でイク時は中が気持ち良いと言うより、外やら何やら全体が気持ち良いという感覚でイキます。そして外イキの際は頑張れば声を我慢できますが、中イキの場合は我慢できません。
前立腺によるドライオーガズム経験者に聞くと同じく「ちんちんなんだかお尻なんだかわからない。何やら全体が気持ち良い感じ。つい声が出てしまう」という感想を聞きます。何やら似た感覚なのかもしれません。

異世界に行っている間、世の中が大変な事になってしまいました。心が痛いニュースで溢れています。
そんな中、アカデミー賞授賞式のウィルスミス平手打ち事件の話題が仲間内でよく出ます。
信頼している人と他愛もない話をあーだこーだ話す時間は私にとって楽しい時間です。
個人的な意見としては自分に向けられた問題は私のものであり、その対象はあくまで私と相手です。
横取りせんで良い、自らの責任で片付けます。もちろん暴力以外の方法で。です。
助け舟を出した(出された)時にだけ動き、そうでない時はその人(や自分)の主張を尊重したい(されたい)と思っています。「モテない」と言われました。



前回お知らせした「エロくないのにエロいものを書いていく」を下書きしていたら困ったことになりました。
例えばふとした状況や見たものとか、行きつけの美容室のアシスタントの女性などは名前を出さなければ良いのですが、それでも個人や場所を特定するものが多く非常に書きにくい。

エロを全面に出している人や、ものをそう思って書くなら問題ない。
しかし私はそうでないものをそう受け取ってしまう為、大変真面目な物事に対しても性的なものに感じてしまうのです。例えばお経です。
今思えば以前書いた「S嬢でも責められたい選手権」
では一般人である鍵師さんの名を書いてもたよ。あ!今日テレビ観なくては!

今回は性的な目線で書く事に迷いが生じてしまいました。そう思ったら全く筆が進まない為、内容を方向転換することにしました。
なので某店在籍時代の写メ日記にも書いた、エロくないのに勝手にエロいと思ってしまう言葉(存じていらっしゃる方ありがとうございます)を書く、に変更いたします。言葉なら良かろう。

 
その前にこれを書こうと思います。
そうなのよ、度々書いていますがAVだのちんちんだの裸だのには、全くエロ要素を感じない私です。
職業柄このようなものを見たり触れたりし過ぎた影響で、凄まじい抗体がついてしまったのかもしれません。しかし元々こういう類には何も感じませんでした。
プライベートで行為が始まってから徐々にそういった状態になります(そうなったらただのエロ女)しかし自発的には何も思いません。
このメカニズムを解明すべく何かヒントはないものかと、私の性の芽生えを回想してみました。


それは中学生の時でした。三島由紀夫のあの有名な三島事件(憲法改正の為、自衛隊にクーデターを呼びかけた後に割腹自殺した事件)を知った時の事。確か実家にあった雑誌か何かで知ったのだと思います。その時はただびっくりした、それだけでした。

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何も知らなかった私は事件の詳細が気になり図書館に行きました。ネットがなかったものですから。そして実家にあった作品と事件を組み合わせて思ったのです。


詳しくは割愛します。三島由紀夫切腹をし森田必勝が介錯をした後、彼は同じく切腹自殺をしました。
それに至るまでのプロセスを踏まえ、とてつもないナルシズムとオ◯ニーと同性愛プレイを見せつけられたと解釈した私はもの凄いエロイズムを感じたのです。
それは私の中で一連のつじつまが合った瞬間でした。三島由紀夫の生首の表情は、行為後そのものに見えました。
私はオ◯ニーこそしませんでしたが、するならあの時だったと思います。
私は彼のファンというわけではありません。しかしあの時感じたエロイズムの衝撃を未だに超えるものがありません。
それが初めて性を感じた瞬間でした。



そんな私の脳内では何が起きて性的興奮を感じているのか、このブログを書くに当たり興味を持ちました。
エロいと思う事ひとつひとつに共通している事を書き出していたら、我の欲情のメカニズムが自分なりに解けた気がしたのです。


性とは対極の場面を目の当たりにしたとき
物語の伏線が繋がったとき
語彙力や知識がなく表せない気持ちや言葉を代弁してくれたとき
サスペンスのトリックが分かったとき
おもしろい映画を観たり美術館や博物館に行った時
納得いかない事柄に正当性をもたらしてくれたときや
、つじつまが合わなかった事に合点がいったとき
脳の使っていない部分を刺激して動かしてくれたとき
理解できない事が突如理解できたとき


全てではありませんが、これらに共通するとある心理現象に辿り着きました。
それはドイツの心理学によって提唱されている「アハ体験」であります。
アヘ体験じゃないよ、まだアヘアヘしていませんからね。アヘ顔になるのはその後ね。

*アヘ(顔)
控えめなのを探してこれ。これブログのトップ画にならない事を祈ります。トップ画選べないのです。
イッちゃった後の顔やたぶん状態を意味する日本ポルノ用語。だいたい目の焦点が合っていないか白目の状態。舌はもっと出ている場合が多い。そんなんなるかね?私は歯がガタガタ言って痙攣はする。

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ではなくてアハ体験。
Aha=ドイツ語で「なるほど〜」という類の意味で、いわゆるひらめき体験とか上記の類のものに出くわした時の現象。
この時に脳から分泌されるホルモンは、性的ホルモンと似ているらしいのです。
だからと言って普通は、性は性でこれはこれなんですけどね。全く別のものとして認識します。
しかし私の場合は脳にバグが起きるのか、どうやらこれによって性的興奮を覚えるらしいのです。
あくまでただの仮説ですが。
なので外見や性別や年齢には全く関係がなく、時には人間には限らずそこを刺激してくれる事柄にめっぽうムラムラなわけです。
アヘアヘアヘアハアハアハアハ。
外見や年齢やお金に拘るより尻が軽いと言えば軽い私のエロ脳。

ちなみにこれ、やる気や多幸感を与えるホルモンと言われていますが、依存性もあり追い求め過ぎたり、分泌させる過程を間違えるとても怖い事になりまっせ。
過剰サービスばかり期待して遊んでいる人は要注意、すでにスパイラルかもですな。
アダルトコンテンツを観るのがやめられない人も要注意です。脳内では恐ろしい事が起きています。
覚醒剤が最もこわいですね。
もちろん私のブログを読んで下さっている方には当てはまらないと思いますが。
慣れが生じるホルモンに依存するより、そうでないホルモン(オキシトシンセロトニン)に着目すると生涯幸せになれると、私はある事をきっかけに思い知りました。それについてもまたいつの日か書きたいと思います。
そこから人生の方針が固まり、それが私がエロ屋としての接客と活動ポリシーにもなりました。   




実家の本棚。作品そのものに性的なものを感じているわけではありません。あくまで流れからの三島事件にだけです。

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話戻って「エロくないものをエロく変換してしまう言葉」を書いていきます。

⭐︎正史・正輝(友達の双子の息子の名前。せいし・せいきと読んでしまう。ごめん。正しくはまさし・まさき)
⭐︎シコシコ麺(うどんがシコシコするってどんな味わいだよ。正しく説明できる人何割いるのかしら。くりーむしちゅーのハナタカで放送しておくれよ。でもちんちん触る擬音なのも理解し難い)
⭐︎本番(業界用語にしか変換できない。ちんちんいれる)
⭐︎箱(エロというか業界用語。店舗型)
⭐︎お茶(これまた業界用語。1人もお客さんが付かないこと)
⭐︎マジックミラー(号がついたらただのエロ)

⭐︎しょう太くん(ショタコンのAVシリーズの影響でしょう太という名前に反応して風評被害の加害者と化する)

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⭐︎仁王立ち
⭐︎女教師
⭐︎エロトマニア(多くは社会的地位の高い人に愛されていると思い込む精神疾患の病名)
⭐︎亀頭(本来はただの亀の頭)

ココね。

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⭐︎菊(オケツの穴を連想させる)
⭐︎マツモトキヨシ(マツタケヒロシという風俗店が出現したため)
⭐︎水戸黄門(水戸にアナル専門店ができたら「水戸肛門」ってベタな事になるのかな、もしくは「見ろ肛門」かな。命令すんな)
⭐︎義母・義父

⭐︎ウルトラマン(知人が考えた業界用語。お股に入れる仕込みローション、ウェットトラスト略してウエトラを入れたお股。ウエトラマン→ウルトラマン)

⭐︎SDO(NASAが打ち上げた太陽観測衛星。SODアダルトコンテンツと読んでしまう)

⭐︎助成金(これは在籍時代に写メ日記を読んでくれたお客様が教えてくれました。漢字に変換する際に女性器になりがち)

⭐︎でらべっぴん(方言で「凄く美人」のはずなのにこの雑誌しか思いつかない)

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⭐︎潮吹き(本来はクジラの肺呼吸なのに)

⭐︎素人

⭐︎ドライ・ウェット(射精しないオーガズム・射精するオーガズムだが本来は違う。そのおかげで航空会社の違いの本を読んでいる際に集中できなくなった)

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⭐︎天之助(某所にある飲食店。しかし池袋に店舗を構えるSM本革製品天乃介を思い出す。大変素晴らしい商品です。昔お店の女の子みんなでお揃いで携帯用のミニ鞭ストラップを作って頂きました。お付き合いしていた男性にも頼まれて作って貰ったら、会社で「セクハラにあたる」と注意されたとのこと。普通社会との差を学びました)

⭐︎聖水(おしっこ)
⭐︎黄金(うんこ)
⭐︎黄金色(こがねいろと書いてうんこ色と読みます)
⭐︎黄金の夜明け(うんこにも時空があるんだなと思います)


薄くモザイクかけたらデッカイうんこみたい。正解はタオルです。飛び散っているのはイソジンです。

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⭐︎ネコ(レズビアン用語の受け身)
⭐︎タチが悪い(人や物事の性質が良くない様を意味しますがレズビアン用語の責めであるタチが悪いか、もしくは「そうか、あの人は勃ちが悪いんだな」と思ってしまいます

⭐︎禅(過去ブログ「禅そして実践へ」でオ◯ニーという意味にしてしまった為)




そしてこのブログを書いているうちにまたひとつ増えました。
⭐︎アハ体験


新たなアヘ体験の為、これからもプライベートエロ活動に精を出したいと思います(^_−)−☆
精を出すとは具体的に言いますと生まれ持ったものは仕方ない、しかしいつそのような時がきても相手に失礼ではない程度の体と心と技術を持ち合わせておく事が「精」だと思っております。思いやりの性心。





現場仕事でした。つくばにお呼び立て頂きました。顔面騎乗して聖水ぶっかけてお尻ぶっ込みました。研究学園付近のホテル。
見たい猛者だけ見ていけコノヤロー!!

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まきまい




次回は「AV女優のつぼみさんへ」です。
Twitterからお知らせいたします。









続き⭐︎これで終わり

お墓の力は凄い。「やっと会えた!」と思わせてくれたのだから凄い。仏教に信仰心のない私でさえそう思った。
でも不思議なものでいざ会えたと思うと、思っていた事は何一つ言う気にはなれなかった。
早く会いに行かなかった後悔とか、体調悪かったならなんでもっと早く言ってくれなかったんだとか、もっと会いたかったとか。
それ全部私主体でしかないもの。
会いに行かなかったのは私で、私に話さなかったのは坂口さんの選択だ。これからも会いたかったなんて言われたって困るだろうよ。どうしようもない事を言って困らせてはいけないのは生前と同じだ。
私は坂口さんの前では良い子でそんな自分が心地良かったのだ。生きている者は相手が亡くなった途端にわがままを言いがちになってしまう。
勝手に仏様のように拝み、すがる。
それは築き上げた関係を壊してしまうようで嫌だ。

坂口さんは人様から見ればお天道様の下で生きた人ではなかったかもしれないけど、緩和治療もせず誰にも言わずただひたすら悪化して行く病状に黙って向き合うなんて、そんなの超人的過ぎる。
人の言う事は聞かない、ならば頼らない美学をこんな形ですら体現してしまうなんて。貴方のチンピラ道はもう何も言わせまい。だから言いたいことなんて何も無くなってしまった。坂口さんの最期に敬意だけを込めて手を合わせた。



持ってきた線香を立てて、猫の形をしたチョコレートを箱から出してそっと置いた。
スピリチュアルな知人が「御供物は生きている人が一緒に食べることによって、亡くなった人も食べることができる」と言っていたのを思い出した。
ならば残りはここでいただくとしましょう。私は残りのチョコレートをモグモグと食べ始めた。
え?いいのこれ?本当にあってる?もの凄く罰当たりな事してないかい。坂口さん食べれてる?
ただの盛り土には坂口さんの好きだった甘い食べ物や飲み物がたくさん供えてあった。線香が刺さり過ぎて針山みたいになっている。地獄に行ったかと思うぐらいで笑ってしまうよ。
私は何か勘違いをしていた。
もし坂口さんの遺骨に引き取り人がいなくて、自治体のどこかに保管していずれ処分されてしまうなら、私が引き取りに行こうと思っていた。その後の事も考えていた。
でも私がそんなお節介を焼かなくたって坂口さんはこうして無事に土に入っている。私が何かする必要なんて何もない。分かってはいたけど、やはり凄いな。
塔婆の戒名には坂口さんの名前が入っていたが、全然分かってないよ坂口さんのこと。そりゃ無理もないよな、知らない人だもの。となんだかよくわからない涙が出てきた。


でもちゃんと笑顔でお墓を出た。人様との別れ際に満面の笑みで挨拶をするのは私のモットーだ。
人はいつ会えなくなるか分からない。最後に見た私の顔が仏頂面だったら申し訳ないから。
でもこうやってもう会えなくなってしまった人でも変わらない…ってことはいつも会えた事が別れ際まで嬉しいから、理屈ではなくてだだ自然に笑ってしまうのだな。
おや?仏頂面…漢字で書くと凄く神々しくないかい?仏の頂きの面ですよ。ってどんな面構えだよ。とりあえずめちゃくちゃ有難い顔なのではないか。今度からはそうしようかしら。




仏頂面について調べてみました。仏頂尊という仏様の顔は知恵と威厳に満ちているが不機嫌そうにも見える事から仏頂面というらしい。
ちなみに仏頂尊はちびまるこちゃんに出てくる妖怪ひょうすべの真顔だと思いました。

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*ひょうすべ

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私は亡くなった人に対してドライな人間だと思う。
でも誤解はされたくないというややこしい人間だ。
何があっても共倒れせずに私は生きなければならないから、それが例え自死であってもその目的にあった道理ともならない道理を探して繋いで、納得させる術を使うようにしている。残されたものはそうするしかないから。
でないと一方的で感情的な言葉ばかり出てきてしまう。亡くなった人は何も言い返せないのだ。
祖父は自宅の物置で首を吊って自死した。
残された遺書を読んで、自死ではなく「勇退」だったと思う事で自分を納得させた。
「そんな死があるわけない!!」と随分と言われたが、私が共倒れせず生きる為には必要な解釈だった。
いつもいつも残された者は無理矢理にでも何もかもこじつけて、亡くなった人から見たら滑稽な生き物かもしれない。

生きている者とはなんとも身勝手で自由だ。
意思表示ができないのを良いことに、今回私は坂口さんの意に反する事をたくさんしたかもしれない。うん、した。でも愛されたものの宿命だと思っておくれ。ごめんよ。と言う事で何らかの形で関係者に見つかったら怒られそうなので、1〜3話は念の為そのうち削除する予定でいる。
この話の内容はだいぶ前の出来事である。
月日が経って価値観にも変化が出てきた。そのお陰で客観的に文章にする事ができている。
私は数年前に書いたブログに「自分が病気になろうが亡くなろうが知らなくて良い」という趣旨の内容を書いたことがある(覚えて下さっている方は猛者過ぎます。ありがとうございます!)どこか自分は偶像でいたいというイタい憧れみたいなものがあったのかもしれない。良い状態のままで記憶のどこかに置いてくれるのが本望であった。

しかし私に何かあったとして、もしその事実を愛故に知りたい人がいたら私に拒否権はないのだ。それが愛情でも詮索であっても、その人がしたい事を止める事はできない。仮に憶測で何かを思われても言われても仕方ない。
そしてマズい事までバレかねない。私のような人間は叩けば埃が出まくるのだ。
もし私のルーツを探られたら、歴代の性のパートナーまで炙り出されるかもしれない。マジで迷惑が掛かる可能性がある。いつか彼らについてコソコソと書こうとしてるが、あんな事やそんな事まで知られてはならんのだ。
葬儀屋セミナーで知り会った初代性パの納棺師とか、開業先まで追いかけた歯医者さんに顔射、おしっこ掛けられて結膜炎になったとかメイド喫茶のお客さんにエネマグラ入れたままピアノを弾いて貰ったとか、天才マルチプレーヤーの性パの絶倫プレイとか、一目惚れした自営業の加瀬さん50代の個人情報を盗んでアプローチしてあんなことやそんなことや…マズい…バレたらマズいぞ!!

いや、そういう問題ではないのだ。
私の最期についてそこまでしてくれる人がいるなら手間は取らせまい。
なのでもしもの時は最も信頼している人に何らかの形で発信して貰うように頼もう。本当の事は自ら伝えよう。「終活」という言葉に縁起でもないとか漠然とネガティブなイメージを持っていたが、終活とは自分と他人のプライバシーを守る行いかもしれない。
と思うようになったきっかけがもうひとつあるのだが、重たい話が続いてしまうのでまた頃合いを見て書こうと思う。





この世には亡くなった人の為とは言え、この世の人達の為のものがたくさんある。
四十九日を超えた頃にさらにその意味を思うようになった。あの世で仏になる為の裁判の判決が出るまでの期間で、生きている者は喪に服すとも言うが、これは魂の供養とかこつけて、大切な人を失った心を守る為に必要な最低限の期間を意味しているのではないかと感じた。
「自分の心を守る為には最低でもそれだけの時間は要しなさい」という大切な時間だ。
この間祝い事や祭り事を控えるとは裏を返せば、無理をして心を騙そうとするなと言う事ではないだろうか。楽しもうなんて思わなくて良い、自分の心に向き合い悲しみ、自分の正直な気持ちに向き合う時期を見過ごしてはならない、という意味もあるのだと思う。
私は何も無かったように平常心や日常を保つ事が自分を見失わず守る方法だと思って生きてきたが、それは少し違った。
故人に向ける行いとは、本当は一体誰の為なのだろう。結局のところ宗教とは生きている者の救済論だ。



時間の経過と共に私にとって心を整理をする方法のひとつは書くことであったらしい。付き合って下さった方々にはお礼を申し上げたい。ありがとうございます。

私は坂口さんの死によって死生観と言ったら大袈裟だが、何やら確固たるものを大きく変えられてしまったのは予想外ではあった。しかし幸せの形や価値観とは日々変わっていくから歳を重ねる事が楽しい。
そして今回書いた事により、ひとつだけ坂口さんに言い忘れた事があると気付いた。「プレイで回収するから」と言って渡した多めのお支払い、回収できていないのですが。返せ〜。

それにしても坂口さんの選択と最期については、不謹慎な表現ではあるが、かつての私から見たら完璧過ぎた。

あの町は私にとってまたひとつ印象深い大切な場所になってしまった。そして私の価値観を変えた事がもうひとつある。
もちろん随分前から決めていた事ではあるが、私があの町に戻る事は二度とない。あの町で働き、また誰かと有難い関係を築き上げることは二度とない。
それが厄介ごとを全部ひっくるめて私を拾ってくれた坂口さんへの、私なりの敬意なのだと思う。






まきまい











もちろん最後のお別れを言いに来てくれたお客様に対しての気持ちでもあります。どこでどんな活動をしても、私はあの町には戻りません。
読んで下さりありがとうございます。
次回は身近なエロを見つけよう、ひたすら書く、です。
Twitterからお知らせいたします(*´∀`*)








続き⭐︎3

鈴木さんは奥の部屋からひょっこり現れると「私に会ったことありますかねぇ」とユルユルした雰囲気で迎えてくれた。
「坂口さんもよくここに来てくれたんですよ」
鈴木さんは私と同じ年齢ぐらいのスラッとしたワイルドセクシーな人で、人との関わりを練り磨き上げた人いう感じがした。
「メールの文章のあの文字。あの漢字を使う人は坂口さんの店に入った事ある人だなと思いました。だから早くちゃんと返事しなきゃって」
なんとまぁ…何の気無しに短いメールに入れた文字が信頼を証明するとは思わなかった。
「今日は職場を離れられなくてお墓に案内できないのが申し訳ないのだけど…」とメモ用紙に地図を書きながら、穏やかな雰囲気で話し始めてくれた。
いやいや!自分で行きますってば!なんたるお気遣いなのだ。

雑談を交えながら1時間ぐらい坂口さんの話をした。
鈴木さんはたまたま通りがかった坂口さんの店に立ち寄った勇者であった。
その時の坂口さんの一声めは「俺に会ったことあるか?」だったとのこと。私ならすぐに引き戸ガラガラガラだ。
不思議なもので今日の鈴木さんの一声めと同じ言葉だ。もちろん問う意味は全く違うけれども。
何やら私泣くのではないかとハラハラしていたがそんな事はなく、取り巻く雰囲気の温かさに心の持って行きようがどんどん修正されていく感覚がした。鈴木さんはとても不思議な人だった。
「猫に会えないから入院も治療もしないって坂口さんらしいよね」迷わず「はい」と答えた。
でも2人とも本当の事はそれ以外にあると知っていて、それについてお互いが同調するように返事をした。
坂口さんを私よりずっと愛して理解している人がここにいた。きっともっとたくさんの場所にいる。坂口さんも鈴木さんが大好きだろうな、亡くなったからといって過去形では書かないのだ。
鈴木さんは眼鏡を外して「いやぁ坂口さん…浅井さんがお墓に来るなんて…喜ぶだろうなぁ」と言ってくれた。その表情を見て有り難くて涙が出そうになってしまった。


帰り際に「浅井さん!」と呼び止められた。
鈴木さんは「あの…これ忘れ物かな」と言って、手土産に渡した菓子折りの袋の中から手袋を取り出してくれた。なんてこったい!不覚!!しかもお渡し用の紙袋も入れたままやんけ!不覚!!
鈴木さんは電話で話した時から別れ際まで、終始バタバタしていた私を丁寧に見送ってくれた。
「坂口さんがくれたご縁ですね。良かったら今度ぜひ一緒に飲みましょう」と笑顔で言ってくれ、連絡先を交換した。そう言えば職場の連絡先しか知らなかったんだった。
鈴木さんありがとう。鈴木さんのおかげで自分がどうなりたかったか、何がしたかったのかがはっきり分かった。そしてその大半は解決されたように思える。



いやこの地は車がないと生活ができんとはよく聞くがマジやんけ。
お墓までの道のり、茨城の交通の厳しさに私が県知事だったらどんな政策を立てようか妄想した。高齢者の車の事故が問題になっているが、乗らざるを得ない人がいる問題をまずは解決せねばならん。バス、タクシーの交通機関券を配ろう、そうしよう。
ちなみに「バスタクシー」と言いまくった後に他人に「僕タケシ」と言ってもらい、その後もう一度「バスタクシー」と言うのは非常に難しい。ぜひお試しあれ。そんな事を考えていたら教えてもらったお寺に着いた。

鈴木さんは坂口さんが突然に「いつ死ぬか分からないから好きなもの食べとけよ」と珍しく言った言葉が気に掛かっていたらしい。
年中無休だった坂口さんから「少しだけ店を休みにします」と連絡が来た時は、やっと休んでくれたと安心したと言っていた。しかしそれが最後の連絡になってしまうとは思ってもいなかった。
何が起きたのか分からない鈴木さんは「坂口」という苗字と地元の地名を頼りに片っ端から家を訪ねることにした。運良く一軒目に坂口さんの唯一の親族の妹さんに会えたという。
そこで亡くなった事実を知り、お墓の場所を聞き「私の許可はいらないのでいつでもお墓参りに来て下さい」と言って頂いたことを教えてくれた。

坂口さんは病死だったが病名は誰一人知らない。
病気だった事を知っているのも鈴木さんだけで、それも搬送された病院の先生に緊急のサインを求められたからだという。先生と鈴木さんは入院を勧めたがもちろん拒否。内臓から血が溢れて自宅で亡くなるまで、誰も何も知らないままだった。
命日はやはり思い当たる日に近い日だった。
坂口さんは古いクシでいつもリーゼントを整えていた。「妹から貰ったんだよ」と嬉しそうに言うのを聞いて妹さんとは関係が良好なんだなと、謎が多い坂口さんだけに安心していた。
その妹さん夫妻がすぐに亡くなった坂口さんを見つけ対応してくれたのは、誰にとっても有難いことだったと思う。


鈴木さんに会い、私が知らない坂口さんを少し知る事ができた。坂口さんについてのエピソードは、やはり大半がお茶目でかわいい。そして謎も多い。
坂口さんはお客さんのお祝い事には箱いっぱいのケーキを必ず買うというのは想像通りだったけど、お店のスタンプカードを集めるとオリジナルTシャツを貰えることにはびっくりした。
なんだよそれ、めっちゃ欲しいじゃんよ。なぜ私にはスタンプカードの存在をを教えてくれなかったんだ。しかも枚数によってTシャツの色が変わるらしい。ピンクが欲しい、何枚だ?
深夜になるとどこからともなくスナックのママや同業者や競馬好きのお客さんでがやって来て、お店は満席だったという。照れ屋だからそんな事は言ってなかったな。
そしてやはり鈴木さんと2人きりの時はお店の前にいる謎の人物に断りを入れる。時に勝手にしばらく居なくなり「猫に餌をやりに帰って戻ってきた」と言いながらシレッと戻って来る。

鈴木さんは凄い。ケーキの箱に書いてあるお店を思い出し、Tシャツを作ってくれていたお店や坂口さんを知る人の所へ向かい病気で亡くなった事を知らせていた。
みんな最近来てくれないから寂しかったとか心配だったと言って悲しんでいたという。
鈴木さんは自分なりに出来ることがこれしかないと転々としたと言っていた。
妹さんすら坂口さんの仕事や行動範囲を知らなかったから、鈴木さんがいなければ亡くなった事を知らない人ばかりだったかもしれない。
私も鈴木さんに救われた1人だ。鈴木さん本当にありがとう。
坂口さんの店内は常連さん達で片付け、店内にあった暖簾は近くで飲食店をやっている知人が受け継いだ。
同じ場所でお店を継ぎたいと言う人もいたが、やはりあの夜の世界。それなりにいろんな事情があり坂口さんでなければ商売の許可は出せないと言われ、諦めたとのこと。



お寺に着いたものの話通りお墓の場所が分かりにくくて迷ってしまった。結果全然違う山を彷徨ってしまった。山の恵みに癒されたが、しかし私は植物鑑賞に来たのではない。
住職に聞いてみようと思い本堂のインターホンを押すと、作務衣を来た住職が出できてくれた。
坂口さんのフルネームと亡くなった日を伝えお墓の場所を尋ねてみた。「へ?坂口さん?へ?あぁ…あの人ね。あの人は訳あってお墓ではなくて…えーと…んと…あっち」住職は知恵の輪みたいな形で謎の方角を指差した。
こら住職!しっかりしろ!指クネクネさせるな!住職はヘラヘラしていて全く当てにならなかった。奥歯ガタガタ言わせたろか。
でも私は偉い子なのでお礼を言って自力で探すことにした。もし見つからなかったら申し訳ないが鈴木さんに電話して頼るとしよう。


※知恵の輪

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坂口さんという苗字はこの土地では多いらしくほとんどが「坂口」さんのお墓であった。がしかしその中にある盛り土を発見した。
間違いない!と思い思わず立っている木の板の塔婆に突進。危うく塔婆を張っ倒しそうになるというなんとも罰当たりな再会を遂げてしまった。
おいおい!なんでただの盛り土なんだよ、坂口さんは本当に坂口さんらしい人生だ。塔婆がなかったらただの土かと思うわ!
それでもすぐに分かったのは、どのお墓よりも線香やお花や御供物で目立ち過ぎていたからだ。




まきまい






次回はお墓参りで思ったこと、坂口さんによって考え方が変わったこと。




続き⭐︎2⭐︎

坂口さんと私に連絡が取れる共通の知り合いはいなかった。
あの頃来てくれていた同業者のお客さんに会いに行けば何か分かるかもしれないと思ったのだが、随分前にお店は閉店していたらしく会うことができなかった。
仕方あるまい…こうなったら坂口さんが所属していた組合とやらに聞いてみるしかない。
礼節を持って訊ねれば何かを教えてくれるかもしれない、と思い行動に出た。

ここまでの詳しい経緯は省略するが、私はそこで「亡くなった」という情報を知ることができた。
「なくなってるね」とサラッとだが言いにくそうに丁寧に教えてくれた。でもだいたいの時期は知っているが、それ以上の事はわからないとのこと。
知っていてもどこぞの女か分からない私には教えられないのかもしれない。
ちなみに「なくなった」をひらがなにしたのは、もしかしたら「お店がなくなった」という意味かもと思ったその時の希望を変換した。言い方で違うとは分かっていたのだけれども。

勝手に勘を働かせていた割には、覚悟が足りていなかったらしい。ふと我に返った帰り道に涙が出てきてしまった。しかもけっこうマジなやつだ。
でも不思議とやはり「やっぱりね」だった。
坂口さんはいつかフラッと亡くなってしまうのではないかと、どこかで不安だった。というのもあの人が病院に入院するとか、つまり誰かの言う事を聞くなんて想像できなかったのだ。
誰も知らない状況でフラッといなくなってしまいそうな人だ。
そしてここまで詳しい情報が出回っていないのは、坂口さん自身が秘密主義者だったということもあるのだろう。やってくれるな、坂口さんの人生っぽいやんけ。さてここからどうしようか。よく分からなかったけど「ああそうか」とは思えなかった。
まだジタバタしたいのは、これは坂口さんと築き上げた関係の本能だと思う。

かと言って友達や知人に知恵を貰おうという発想はなかった。この理由はこの時点では明確ではなかったのだが後に合点がいく。
とりあえず私は人生の先輩である母に電話を掛けた。
人生の知恵とやらを知っているかもしれない。
母は私がエロ屋だとはもちろん知らない。水商売をやっていたのは知っているので、その時にお世話になった人とだけ伝えた。
「そういう業界の人なら仕方ないよ。そうやって何もわからなくても覚悟のうえじゃろ。それに御本人もそこまで望んでないんじゃないん?」だった。
すんなりと電話を切った。私は知恵を貰おうとしたのではなかったのだと分かった。
母なら「悲しいね」なんて言ってくれるかもと勝手に期待していたのだ。欲しかった答えではないからと不満を持つなんて、身勝手な奴だ私は。
人様に勝手に不満を持たない為にもこういうことは胸な閉まっておくべきなんだ。今の私は私の正解に触れてくれなくてはダメだと心が狭くなっている。
そして母は私の痛いところを突いてきた。かなり正確にだ。

私は今までこの業界のハイリスクハイリターンについて半分冗談半分本気で書いてきた。
でも本当のリスクはまともなお別れができないことだと分かっていた。確かな情報も得られない。
まぁ私だってもしもの時は何があったとか人様に知られたくない。
この業界でたくさん大切な人ができ、そしてたくさんの突然のお別れを思い知った。病気や事件に巻き込まれたり自ら死を選んだ人もいた。みんなまともな挨拶なんてできないままだった。
本名も年齢も住んでいる所も知らないアングラな世界では何も追えないし、ある意味それは礼儀だとも思っていた。風化するのを待つしかなかった。それが故人のプライバシーや心を守る方法だとも思ってきた。
しかし今回ばかりはそんなのどうでも良いのだ。
「この業界だから」ではない。坂口さんなのだ。本人が望んでいるとか望んでいないとかそんなの関係ないっちゅうねん。生きている者の行動の自由を大いに使わせて頂きます。知ーらんぺ。私はただ坂口さんが好きなのだ。

でも私と坂口さんの間柄を証明するものは何もない。正規の会社なら名刺を見せたり在籍確認をしてもらい信用を得ることができるが、私にはそれができない。そんな怪しい私に詳しい事や、ましてやお墓の場所を教えて貰う事は困難であった。何より坂口さん自身が秘密主義な人であった為、情報が無さすぎる。
お店で一緒に撮った写真やLINEのやり取りを見せたら信用を得れるかとも思ったが、それは坂口さんに申し訳ない。それにそのLINEは本当に坂口さんなのか?と問われたら証明のしようがない。

そんなことを思いながら久々に行った町の駅には、あの日坂口さんに貰ったどら焼きのお店ができていた。あの時は遠くまで買いに行ってくれたんだよなー、つい最近の事と思っていたが時間はやっぱり経っているものなんだなと思った。今なら私がここで買って行くのに。



いつでもノラネコぐんだんは私の癒しです。
東京駅の期間限定の催しもの。かわいすぎた。

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私は敢えてあの町ではあまり人との繋がりを持たないようにしていた。
余程信頼している人以外には警戒心を持っていた。
特に口には出さなかったけど、坂口さんもあの風俗店に来てくれていた同業者以外で私と誰かを繋げようとはしていなかったと思う。
いやむしろ避けようとしてくれていたとも思える。
坂口さん自身も交友関係を広げることには警戒していた。1番の常連のお客さんの紹介であっても入店を拒否していた。坂口さんは長年の経験と知恵で厄介ごとを回避する能力に長けていたのだろう。
だから余計に私は坂口さんが亡くなった経緯を知ろうとしたり、好き勝手に動く事には疑問はあった。
母の言っていた事は私の方が分かっているつもりだ。この業界のタブーは長年散々知っているはずなのに。私はただ自己満足で動きたいのだ。

でも坂口さんが人を警戒していた理由は単に自分の好き嫌いやしがらみだけではないと思う。
坂口さんは店の前にいる誰かに「今大事な話してるから帰ってくれ」と追い払う事があった。
なんだか怖いよこういう雰囲気と思っていたが、そうやって店内にいる1人1人の性格を把握してお客さんを大切にする人だったからだと思う。
「まいちゃん口説いてるのによー」とギャグをかましていたが「大事な話」とは東出昌大の不倫問題についての坂口さんの持論であった。
照れ屋で愛情深くて謎が多い坂口さん。私がこんな事するのを望むとか望んでいないとかどうでも良くて「会いたいよ」と言ってくれたのだから勝手にする。
自信を付けて動く時は、自分なりの根拠がないと人間ブレるものだなと思った。
しかし困った。私もあのお店で誰かと仲良くなったりしていれば、何か知ることができたのかな。



しかしある日プライバシー保護の為詳しいことは省略するが、私は坂口さんの飲食店に通っていた常連さんを見つけることができた。
しかも坂口さんとはかなり親密な仲らしい。とある場所で自営をしていて、有難いことにその連絡先まで知ることができたのだ。
失礼は承知、でももうこれ以上の手掛かりはない。
まずは職場にメールを送り電話を掛けた。
職場の女性が電話口で「ああ!あのメールの浅井さん!すぐに変わりますね」と言ってくれた。この雰囲気や対応に早くもウルウルしてしまった。いや、泣いている場合ではない。今はちゃんとしたい。

電話に出てくれた鈴木さん(仮名)の第一声目は「鳥肌が立ちましたよ」だった。私のストーカーじみた狂気にだろうか。そりゃそうであろう。ごめんなさい。
「あなたはちゃんとした人で、坂口さんと繋がりがあった人ですよね。すぐに分かりました。とても嬉しくて驚いて鳥肌が立ちました」
この言葉を聞いて私は涙が溢れてしまった。
突然の連絡をよこしてきた私にこんな事を言ってくれるなんて。メール一通で私と坂口さんの繋がりを信用してくれる人がいた。


鈴木さんはザラザラしたような低い聞きやすい声で、もの凄く沢山の人とコミュニケーションを取ってきた人と思われた。会話の場数や人慣れ感が凄くて、温かい人柄なのは間違いないと直感で感じた。
そして私がずっと探してきた、この人が私と一緒の感情の持ち主だと思った。
私が知人に話したいとも思わず、母の言葉に納得がいかなかったのは何よりも共感して貰いたかったからだ。アドバイスなんていらない、自分の経験談にもすり替えないただ一緒に坂口さんの事を話せる人に会いたかったのだと、鈴木さんの声を聞いた途端に全てに合点がいった。
鈴木さんは「私は坂口さんの飲食店で初めて会って仲良くさせて頂いていました。浅井さんはどちらで会いましたか?」と尋ねてきた。
ごめんよ、坂口さん。私はこの人には本当の事を言いたい。私は私があの町の風俗嬢であった事、坂口さんはその時のお客さんで最後は一緒に働いていたことを話した。
「そうでしたか!私が知らない坂口さんを知っているんですね。坂口さんの最期についてもお話しますし、お墓の場所も教えるので良かったら会いましょう」
鈴木さんは私が1番知りたかった事を察してくれ、そう言ってくれた。続けて亡くなった経緯も大まかに教えてくれた。そして詳しい事は会って話しましょうと言ってくれた。

続けて鈴木さんは「坂口さんの死は自らと言う事だけはないです」と言ってくれた。
取り急ぎ私の不安を察して解消せねばと思ってくれたのだと思う。その途端分かってはいたが心のどこかで引っかかっていたことが、スッと解消された。
あまりにも安心して気が抜けた私は余計な事を言ってしまった。「早くまいちゃんに会いたいよって言ってくれたまま連絡が取れなくなってしまったんです、、鈴木さーん!!ありがとうございます!!びぇええん!!」
鈴木さんは坂口さんの知ってはいけなかった一面を知り、それがかわいくて堪らないかのように笑いながら「こちらに来る時ぜひ連絡を下さい」と言ってくれた。
坂口さんごめんよ、エロ屋の最大の仕事は守秘義務を守ることなのに。でも前回も書いちゃったよ。接客時間の事ではないから良しとしよう。
翌週私は鈴木さんに会いに行った。



まきまい





次回は鈴木さんに会いに行く。お墓参りに行くです。

消化するために書いた⭐︎1⭐︎

楽天ブログに書きたかったのになぜかこうなるのでこちらに書くことになってしまった。
 
 

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なんやねんこれ。
 
ちなみに前回書いたやつ
 
亡くなったのは、存じている方もいるであろう私があの町で最後にお世話になった通称「社長さん」である。なんの社長かは知らないがそう呼ばれている。
最後は飲食店を営んでいた為、マスターなんて呼ばれていた。私は名前で呼んでいたので坂口さん(仮名)とする。
外見は正直に表現しよう、ふた昔前の地元のチンピラかヤクザ。はい、もうこれしかありません。
存じている方は異議はないと思う。この「ふた昔前の地元の」という所がポイント高し。時代錯誤のパンチパーマリーゼント、眉毛無し、口髭、三白眼。顔色悪し、年中薄着で柄シャツ。私と身長は変わらないぐらいで痩せていて小柄、それがまたそれっぽいのだよ。ここまでそれらしき風貌の人も珍しい。閉鎖的なあの町では名物人物でもあった。
真の実態については私も命が惜しいので省略する笑
あ、あととても猫が好き。

坂口さんとは数年の付き合いだった。
最初に出会ったのは風俗街に入った初日で、面接に行く店に向かう道中だった(だいぶ前に書いたアメリカ人の元恋人のブログ10話にしれっと出てきている、読んで下さった方ありがとうございます)坂口さんはかつては3店舗のヘルス店を経営していたが、その時は1店舗を営業していた。
その後はお客さんとして通ってくれ、在籍店が変わってもいろんな子と遊びながらも指名し続けてくれていた。
正直なところ他店の同業者が女の子と繋がりを持つ事は雇い店にとってはタブーである。
狭い町ではトラブルになりかねない。町にもよるが、あの町はその辺が面倒であった。とにかく噂好きで閉鎖的な町だった。
それを回避する為に店が出禁にする事もある。なのでお店が他の女の子を推して紹介する事もあったのだが、そんな時は「まいちゃんにしてくれ」と逆に会いに来てくれる人であった。
お客さんをこちらのお店に紹介してくれることもあった。店長に「坂口さんがさっきのお客さんを紹介してくれた」と一応伝えたのだが、とまぁ今思えばそういうの聞いて良い気持ちになる人ばかりではない。私は組織に対する意識が低かった。不覚。私は核であると言われた。核は味方にも敵にもなる、業界長いから分かるよね?と。

そんなこんなで私が某店の例の話になった時、もう坂口さんに会うことはないと思ったので、お礼を言いに行った。
第一声めに「もう会えないのかよーうちおいでよー」
なんて言ってくれたのだが「ヘルスできません」と即答した私は礼儀知らずであった。しかも小さく「手コキコース2900円20分」と書いてあった。本当にごめんなさい。
しかし今だから言えるが私はこのお店にお世話になる気は全くなかった。
まず、なんか怖い。お店汚い。猫は好きだけど猫ウロウロし過ぎだ。それにもし「まいちゃんもっとイイコトしようぜ」とか言われたらマジで怖い。
雇って貰いながら相応の売り上げを出す自信もない。
そしてお客さんだって入りにくいに違いない(御来店下さり本当にありがとうございました)
失礼ながらそう思っていた。でもいきなり会えなくなったお客さんに会う為にはどうしよう。
お客さんには最後のあいさつを私がしたいから。一回だけホテルかどこかで待ち合わせをしていつも通りのサービスをするのが良いだろうか、でも手間掛けるよな、でも店落ちが無いから安く済むかなーと企んでいた。でもなー、ん〜。
そんな事を考えていたらウトウトしてしまい、坂口さんの携帯に誤発信してしまった。
直ぐに「いつ来る?」と言われ「えーっと…来週行きます」と勢いに乗り入店が決まった。いや、、本当にありがとう坂口さん。

在籍は2ヶ月ぐらいの短い間と最初から決めていた。
坂口さんの勤務は飼い猫のボディチェックから始まる。シャッターを開けると猫が店の中から飛び出してくる。怪我をしていないかしっかりとチェックする。
坂口さんはごはんをロクに食べないが、猫にはスーパーで買ったささみ肉を食べさせる。
お客さんの来店予定表を見せると「この空き時間は俺?」と言う。「違います、休憩します」と返した。

坂口さんはめんどくさいことが嫌い。人の話に耳を傾けるタイプではないけど、察しが良い。とても人情派だけどちゃっかり悪口も全然言う。
時に厳しくお店の女の子を帰すこともある。でも年齢も外見も関係なく評価してくれる。そしてなんだかとてもかわいい。
人の言う事は聞かないから何を心配しても無駄。意外にもお酒は飲めない。照れ屋で人が大好き。言葉に嘘が無く心がある。坂口さんを大好きな人がたくさんいる。でもそれをうまく説明しようとしても難しい。
そしてたくさん話をした。坂口さんといる時は、私は敢えて優しい母性的な女性でいたが苦ではなかった。そんな自分に酔えて心地良かったし、それが坂口さんが求めていた接し方だと察していた。たぶん正解。
「まいちゃんまいちゃん」ととにかく可愛がってくれた。坂口さんは絶対に私が好きだ。
こんなことをはっきり言えるのは自信があるから。そして私も大好きだから願いを込めて。
大人になると恋とかそんなのではない好きこそ糧になるものだと私は思う。そんな好きな人が私にはたくさんいる。

坂口さんの話はたくさん聞いたが、私は自分の話はしなかった。知ってもらう必要はないと思っていた。
坂口さんにとってそんな自分でいたかったし、自分のことを話したいとも思わなかった。
坂口さんは人に興味がないのと思っていたのだが、それはたぶん彼なりの美学だったと思う。人の人生や考え方に何か疑問を持ったり口出ししないように、そもそもその題材となるものを耳に入れないように。
坂口さんはその人の過去にも未来にも興味がないマインドフルネス。
私が既婚者か未婚者か恋人の有無、年齢すら知らない。風俗業界に入った理由も前店を出ることになった理由も。目の前にいるその人の姿や人となりが全てだから、その他の事はどうでも良いのだと思う。でも自分の昔話は散々聞かされたけど。

坂口さんは私に会いに来てくれるお客さんが好きだった。「まいちゃんのお客さんはみんな珍しいぐらい感じが良く良い人だ、凄いなーみんな凄いなー」「お、次はあの◯◯さんか」と言ってお店の前に座ってお客さんが来るのを楽しみにしてくれた。それは私がワガママだからみんな大人なのだよ。
「坂口さんも同じこと思われてるよ、たぶん」と言ったら「でも俺さぁ、、まいちゃん、、見た目の印象最悪じゃない?」と聞かれた。
後にも先にもこんなに困る質問をされた事はない。
まるで的屋のおじさんの休憩のような風貌で、店の前にきちんと立って爽やかな笑顔で出迎える人ではないけど、私は感じ悪さを感じたことはなかった。あくまで私は、だ。
来てくれたお客さんに一声め「まいちゃん?」ってそのお方の名前はまいちゃんではない。
遅刻してくる事もあり、そんな時はお客さんと一緒に開店準備をした。「おまっとさん」って愛川欽也なのかよ。

同業者の人が来てくれるお店でもあった。
私もたくさんの人達を紹介して貰い仲良くして貰ったが、それは私に会いに来てくれたわけではなく坂口さんに対しての義理だったと理解している。
お客さんに伸び悩む町だったから、そうやってお互いを助け合っていて、それは私にではなく坂口さんへの愛情だったと私は知っている。
そんな人情派の坂口さんには、お店の女の子の誕生日にケーキを買ってサプライズを企んだら、前日に女の子がお客さんと逃亡していなくなったという残念な出来事がある。少し笑ってしまった。

退店の日「本当は寂しいよ。でも俺はまいちゃんの人生を変えるようなことが嫌なんだよ」と坂口さんは言った。
だから私の人生が変わらないように拾ってくれたんだと思う。正確に言えば変えてくれたのだが。
坂口さんをギュッと抱きしめてお礼を言った。「拾ってくれてありがとう」としっかりと言えた。これは今でも言えて良かったと思う。
坂口さんはギュッとはしなかった。それは私という人間をよく知ってくれていたから。だからこれでもかと言うほど抱きしめてやった。でも絶対に会いに来ると決めていたので寂しくはなかった。
坂口さんにお礼の品を渡すと「俺だってまいちゃんにあるんだよ」と言われ超意外だった。
「まいちゃんに大切な人がいるならその人の分も」と言って大量のどら焼きが入ったビニール袋を渡してくれた。
坂口さん…ごめん…私…全部1人で食べたよ。

ちなみにその後の宴で私は長年使っていたICOCAを無くしてしまった。再びICOCAを購入して未だに使い手である。こちらでいうSuicaの西日本版。

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それからしばらくして坂口さんは約20年経営した風俗業を辞めて競馬好きが集まるお店を経営していた。
ここではとても開放的な気持ちでやっていたと思う。ちなみにメニューはお茶とビールと石井のミートボール。あとたまに特製カレー。これは凄く評判らしい。食べたことないけど。
入店するお客さんは坂口さんの判断で決めていた。それでもお客さんが来なかった日はなく、坂口さんも皆勤賞だと言っていた。
おじゃました時はいつも通りに話を聞いた。ただずっと聞いていた。それが嬉しそうにしてくれるのが嬉しくて、聞き疲れしなかった。なんかかわいいのだよ、あの人。話もなんだかおもしろい。
いわゆる自分の知識だけを話してなんの脈絡のない話を延々と聞いて欲しいというやつではなくて、なんだかおもしろい。
そしてずっと忘れられない言葉を言ってくれた。「まいちゃんは凄い。わからない人は相手にしなくていいよ」抽象的過ぎて意味がわからなかったけどありがとう。でも外見を褒めてくれたことはなかったな。一言ぐらい言ってくれても良くないかい。

お店には大きく引き延ばしたモノクロの写真が貼ってあって、若かりし頃の坂口さんといわゆるヤン車であった。どうやら雑誌の恋人募集のコーナーに送った写真で、全国から殺到するかと思い編集部に電話をしたら一通もなかったとのこと。
早い時間にデートしようとか言ってくれたけどしなかった。正直に言おう。周りの目を気にしてのことだったのだ。
なのでお客さんがくる前に一緒にお店で過ごした。
やはり風俗業界も長い人、接し方に理解があった。なので坂口さんとはそういう関係は一切ない。下ネタも話さない。唯一聞いたのは「俺はオナホールには手を出さない、そんなことしたら手コキの良さがわらなくなる、テンガあれはヤバいらしいぞ、使い捨てにするには惜しいらしいぞ」
ありがとうと思う。エロ屋さんであることを知っているのに、普通の女性として接してくれるのは当たり前ではないから。でもそれは坂口さんだけではなくて、私を選んでくれた多くの人はそう。指一本勝手には触れない。
お代は「いらないよ」と言ってくれたけど、そこは私も偉い子なのだ。多めに払うとやはり「いらないよ」と言う。「いつか手コキで回収するから」と言うとニヤニヤしながら受け取ったんだあの人は。
結局回収できないままだったけど。

坂口さんは自分から「来て」とは言わなかった。自分から連絡を取るタイプでもない。自分から何かを求める人ではない。そして現場主義な人だ。
でも節目ごとに連絡をすると必ず毎回毎回「まいちゃんに会いたい」と言ってくれた。
お店は22時〜朝まで。「早い時間に来たら電話ちょうだい」「こっちに来たなら電話くれたら良かったのに」とは言ってくれたものの、コロナの影響でお店に行けるタイミングもなくなってしまい「もう少し様子見てからね」「了解!」と先延ばしにしていた。
感染対策も心配だったし、人がどんなに心配したってあの人そういう人だもの。
最後に会った時の会話は「どこか体悪いところはないの?」と聞くと「どこもないよ」だったのは覚えている。今思えば初めて嘘をつかれた。
そんなこんなで私も色々とやらかし会えない状況が続いてしまった。


ある日「早くまいちゃんに会いたいよ」と連絡を貰った。いつも言ってくれていた言葉に「早く」がついていることが少し気になったが、あまり深い意味はないと思っていたので会いに行くのは急がなかった。
しかし連絡をすると今度は既読にならない。いつもなら割とすぐに既読になるのに。
それから状況は変わらなかった。心配になり私は電話をしたのだが問題なく鳴っていたのでもう少し様子を見ようと思った。しかし数日間が経ち、いよいよ心配になった。再び電話を掛けてみた。
「現在使われておりません」というアナウンスを聞いた途端に勝手になぜかすんなりと「やっぱり」と思った。
普段ならスマホを無くしたとか私に新規の連絡先を教えてくれなかったとか思うのだろうけど、なぜかそれはないと決めつけていた。
だからと言って私はどうすれば良いのだろうか。
そもそも勝手に勘を働かせて納得してる場合ではないだろが。何が「やっぱり」だ。勝手に決めるな。勝手に泣くな。
絶対に状況を把握しなければと情報収集を始めた。




まきまい









結末から言うとジタバタしてお陰様でお墓まで辿り着く事ができました。関わってくれた方々に感謝の続きです。