☆エロ屋さんの戯言☆

長年エロ屋に関わっている自分の日常のあれこれや戯言を綴っています☆

ちんちんの健康を考える⭐︎後編

ちんちんの健康を考える、という思いの後編です。
エロ屋はお客様に悦びを与えるエンターテイメントだと思っています。
日常では味わえない快楽や技術や心と性のおもてなしなどを提供する場であると思います。
なので前回書いた快楽物質を促すお手伝いをするのもお役目であり、それを求められた時に提供できる場でありたいという思いは変わりません。
ただ非日常であるから堂々と提供できるという思いが正直なところあります。それを常習的に経験してもらいたいかと言ったら複雑です。
そんな思いから私は在籍時代は技術や快楽物質に頼らないプレイを提供する事を心掛けていました。
しかしルールに沿いながら官能的で飽きないプレイに特化したサービスを提供し続けられるエロ屋さんを、私は心底尊敬しています。私にはそれができないからこそ尊敬しています。
今回の内容は決してエロ屋さんのサービスを否定する内容ではないのでご了承下さいませ。




膣内射精障害とポルノ中毒を治すには。
まず…他力本願を捨てましょう、と思うのです。
ちんちんを他人任せにするのは辞めましょうです。
例えばエロ屋は射精するまでのサービスに尽くすのが仕事ではありますが、それを最大限に受け止めれる体を作るのは御本人の課題です。
ポルノ中毒や射精障害を根本的に治す事ができるのは持ち主しかいません。私達に出来る事はそれに至るまでのサービスと知識や愛情の提供です。
何事もそうだと思います。
例えば素材から丁寧に出汁を取った料理を作る飲食店。料理の知識や技術を提供するのは料理人の課題ですが、それをおいしいと思える心身や味覚があるかどうかはお客さん次第です。
化学調味料に慣れた脳では味わえませんし、体調が整った状態でなくてはおいしく頂けません。
フルマラソンを完走したいとして、いくら良い指導者に恵まれたとしても完走できる自分を作るのは本人です。指導者はあくまで正しい指導や愛情などなどを提供する側です。
良い結果とはお互いがお互いの課題に真剣に向き合った先にあるものだと私は捉えています。
正直なところ、以前の私は現場で準備ができていない(どう考えてもあきらかな射精障害)の方にはもう仕方ないと割り切っていました。本音を書くとそのような方に不満を言われるとイライラしていました。そちらの問題だよ!と。私は私の課題に尽くせばそれで良いと思っていました。
でも今はもしお相手が治したいと真剣に向き合ってくれるなら、それに応えられるだけの経験と愛情を提供できるエロ屋でありたいと思っています。
単に快楽を提供するだけではなく、それを最大限に楽しめる身体を作れるように勉強する事も私の役割だと思っています。それ故に偉そうな事を言う一面もありますが、私はちんちんの健康を願っています。


ポルノ中毒と射精障害を完治させる事はとてもとても難しいです。とても根気がいる事です。多くの人は挫折します。
まずは兎にも角にもアダルト断ちをする事が大切だと思います。習慣的にアダルトサイトを見る事も、間違った方法でなんとなくオナニーをする癖を取っ払うのです。まずこの時点で実にめちゃくちゃ難しいと思います。昔と違って遥かにアダルトが身近でありお手軽ですし、なおかつ快楽物質の枯渇と習慣と戦うわけですからこれはもう断薬やら断酒と同じレベルかもしれません。
もちろん前回述べたアドレナリンやドーパミンも上手に付き合えば人生を豊かに幸せにしてくれます。
それらを含めホルモンは100種類以上ともといわれていますが優先させる順番を間違うと不幸になると精神科医師は述べています。
アドレナリンが分泌される地位や名誉、お金に固執した人は必ずしも幸せではない、どこか哀しげに見える理由はこれにあるのかもしれません。そして報酬系の「期待」に支配されている人も。
幸せの価値観は人それぞれですが、心と体の安定の幸福のセロトニンと繋がりと愛の幸福(人間関係やコミニティーの所属の幸福)のオキシトシン、これらを分泌させることは幸せになる上で欠かせないと言われています。
もちろんこの2つが完璧な訳ではありませんが、これに着目した生活をすると次第にアドレナリンに枯渇した「慣れ」から解放されていくのではないでしょうか。それはつまりシンプルにまわりの人や環境を大切にするということなのかもしれません。
欲しがり屋さんが多い今の世ではとても大切なことですね。


こちらの本を参考にしました。




そして膣内射精障害。
男性だけではなく女性の「イケない快楽を得られない問題」も近年増加傾向にあります。理由の一つは男性と同じです。女性用アダルトグッズのレベルも凄まじい昨今、女性もオナニー以外でイケないと悩む声をよく聞きます。
あくまで一部のデータですが元々イケる人は約6割でその中でも毎回イッちゃうわ!の人は3割、演技をする人は全体の8割となっております。イッたふりをする為に膣収縮させるなんて朝飯まえだせ!という人もたくさんいますし、男性が思っている以上に女性は実際にはイっていないのが現実だと思います。
そもそも女性はイク事を重視していない人が多いので問題はないかと思いますし、イケるのが当たり前でもないのですが間違ったオナニーやアダルトグッズを使用し過ぎるのは危険ですね。
キレイな女性ばかり出演しているAVの内容やリアクションを見て男性が実際の女性で興奮しなくなっているのと同時に、女性も男優さんと比べて「??」となっている事もあるでしょう。でもAVを基準にしてはならないのです。
AVはプロの作品です。ドラマは役者さんが演技で泣いたり怒ったりしている事を理解しながら見ているのに、AVだと判別できなくなってしまう人が多いのは、やはり前回書いたチンパンジー論が原因なのでしょうか。
チンパンジー論はあれだな、ヘルスあるあるのあれもそうだわ。後先考えずに「先っぽだけ入れていい?」って言う人。そもそもどこまでが先っぽのつもりで言っているのかわからんです。


ちなみに私は毎回イッてしまうデータの3割の1人です。だからなんやねんですがそこに悩む人へのヒントがあるのではないかと思い、この度考えてみました。
まずやはり自然とポルノ断ちをしています。というか運良く?実戦以外で興味がないので見ません。
頭が仕事脳になってしまいますし、観てもプロのアクションビデオだと思って観ます。オナニーもしません。あと以前書いた快楽の不思議な回路が影響しているのかもしれません。
男女共にオナニーをした方が良いと言う説も正しいと思いますが、正しくイキたいのであればそれはあくまで正しいオナニーの仕方でするならだと思います。
間違った方法でしかイケない人は、とにかくそれを辞めるしかありません。正しい方法でイケないならそこでオナニーをやめるのだ。イキたいのに!?そうだ、そこでストップだ。自らを追い込むのだ!文章で書いたら簡単そうですが、身に覚えがある人にとってはマジかよ!ってぐらい難しいと思います。膝を曲げている体制でイケたらシメたものですぞ。
男性は入れて射精する側なので女性よりなんとも大変な道のりですよね。
さらには男性はメンズヘルスケアトレーニンカップというものを床に固定して正常位の格好でイケるようになったら問題ないと思います。

いろんな種類のがある。泌尿器科も推奨しています。えげつないオナホから改善オナホまで世に繰り出すテンガ。飴と鞭。




かーなーり多いです。本当に本当に危険です。膣はちんちんを強く圧迫するものではありませんし質感も別物です。





決まった体制でしかイケない人(例えば足ピン)はイク時に使う筋肉が間違って習慣付いていると思われます。使うのは足を伸ばして硬直させる筋肉ではありません。正しくは女性なら膣周り、男女共に骨盤底筋を使ってイクのだと思います。なのでそこを鍛えれば近道ではないかしら。
たくさんの男性の間違ったオナニーを見てきましたが、男性は足ピンをするとPC筋(骨盤底筋)BC筋(球海綿体筋肉)に力が入りやすいのだと思います(ちなみに睾丸が持ち上がる為イキやすくなるのもあると思います)つまりPC筋を鍛える事は凄く大切で、併せて足ピン法を辞めれば少しずつ改善されるのではないでしょうか。

PC筋とはイク時や勃起維持(血液を送り込むポンプのような役割、維持する役割)に必要な筋肉です。
開脚スクワットやお尻の穴を締めたり緩めたり、おしっこを止める時の筋肉を使ったりで鍛えられると思いますが、正しくは世界の皆さんに丸投げします。
例えばこれ良さそげ!




そしてやはり食も大切だと思います。
血圧や内臓など体に気を遣っている人は多いと思いますが、ちんちんを気遣った生活をしている人は少ないように思えます。
AV男優さんとお話させて頂く機会があったのですが、みなさんとても努力してちんちんを気遣っていました。筋トレはもちろんの事、ビタミンや亜鉛を食事から摂取したり、ホルモンの材料をつくる妨げになってしまうコレチゾール(ストレス)を作らない、などなど。その努力がどんなプレイにも対応できるちんちんを作っています。
動脈硬化、高血圧、糖尿病などの病気はちんちんに百害あって一利なしなので、それらに気をつける事もとても大切だと思います。
ちんちんを蔑ろにした生活はいつちんちんがストライキを起こすかも分かりません。その時にどうかちんちんに耳を傾けて欲しいと私は思うのです。
「ごめんよ。何が足りなかったかい?何をして欲しかったのだい?」
ちんちん言い過ぎました。


ちんちんとの会話は大切なんや。ちんちんの血管は細いので影響を受けやすいのだ。




最後に私がなぜこれに拘るのかを書きたいと思います。
今回は前編で書いた通り心因性や精神性については触れず、ポルノ中毒と間違ったオナニーの仕方に焦点を当てました。原因は十人十色ですが私は何事も習慣が人を作ると思っています。
習慣を変える事はとても難しい事ですが、きっと、ちんちんは応えてくれると思います。とても険しい道のりではありますが、完治した人達を何人も知っています。 
少子化対策について国が何をしても、ポルノ中毒と膣内射精障害について対策をしなければ根本的な解決には至らないと思っています。
そして前編でも触れた通り、今の世は心身の健康など考えていない搾取だけを考えたもので溢れています。
AVは立派な性文化だと私は思っていますが、別の側面で見れば判断の付かない女性が搾取されるとの事で国会では新法案が話し合われていますね。がしかし搾取されているのは本当に出演者側だけでしょうか。
無法地帯のネットの海で観る側はいかがでしょう。
搾取社会に侵された脳の報酬系は身を滅ぼしもっと良いものをもっと優れたものを!とキリがありません。
アダルトに限らず何事も求める側にもそれ相応の心身とお作法を身に付けなければ、世界は破滅しかないと私は危機感を感じています。搾取されるのはプレイ中の精子だけで良いの。

そしてプライベートの自分について。そこにも理由があります。
幸せの価値観は人それぞれですし、今回私が危機感を感じた障害は誰に迷惑をかける事ではないかもしれません。でもパートナーを傷付ける事にもなり兼ねません。自分自身も性を楽しめなくなります。
私はいつ性のパートナーにお呼び立て頂いても最大限に活かせる心身でありたいと考えています。それ故に射精障害、、じゃなくて女性ならなんて言うんだ?絶頂障害?え?感じる障害?なんか違うな、、にならない生活を心掛けてきました。
私は四捨五入すると40歳です。年上の方々に対する敬意と若い世代の未来を暗くしない為、そして何より自分自身がこの年齢に対して卑下はしていません。エロ屋である事も卑下していません。しかし一般的な価値観においてはそうとも言えません。
それでも歴代の性のパートナーの方々は皆、礼節を持って大切に接してくれました。心身が整った状態でお互いが気持ち良くなれるように接してくれます。
ならば私は何を持って喜んで頂ければ良いのでしょうか。私を選んでくれた性のパートナーの愛情に対してきちんと応えたいと思うのです。
その為には礼節を弁える、エロ屋で身に付けたものの提供はもちろん、責められたら気持ち良くなるわイクわちんちんおねだりするわ平伏すわエロ女になるわでしっかりと相手に喜んで貰える心身を作る。という事はとても大切です。それが遊び人なりの流儀だと思っています。
あ、私がプライベートではMプレイが主なのが垣間見えますね。

最初に書いた通り他人で気持ち良くなる事を考える前にその心身をまずは自分が作る。お互いがきちんと準備してきた心身で幸せを分け与える事でまたお互いが幸せになれる。それが私が性行為に求めている事です。
性欲を満たしたいだけや興味本位、その場の流れや雰囲気、飲みに行ったついでのようなインスタントなファストセックスが私は好きではありません。
私にとって大切なのはあくまで上記のような心身の幸福、繋がりの幸福であり、性の幸福は後から自然と付いてくるものだと思っています。だから極端な話、性はなくても本当は良いぐらいなのです。
お陰様で私は慣れが生じるホルモンに重きを置く必要がない幸せな人生を送っています。その大きなきっかけは随分昔に遡るのですが、それについてはまたいつの日か書きたいと思います。



今回の事は何万人という数の男性と接し、私なりに性の歴史を現場で体験した上で最も伝えたかった事です。他にもたくさんあるのだが。
今回のような考え方はエロ屋さんとしては正しくはないのかもしれません。それでも私のモットーは「性に重きを置き過ぎず貴方(貴女)の心の栄養でありますように」です。
私にできる事は日常に送る些細な性とエロ屋さんの戯言ですが、お力添えになれましたら幸いです。
貴方のちんちんに御多幸がありますように(о´∀`о)


まきまい





と言いながらバックで首絞められて快楽ホルモンが出過ぎた後の姿がこちらです。見たい猛者だけ見ていけコノヤロー!






次回は派遣先がおかしいオナクラで働いた思い出です。
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